2/16 G7とディズニーの意外な出会い(その2)

 ディズニーキャラクターを描いているアーチストにAllison Lefcort(アリソン・レフコート)がいる。
 彼女の作品との出会いはディズニアナコンベンションだっただろうか。

 色鮮やかな単色の背景にモノクロームの明と暗を使って描かれたキャラクターの表現が私はとても気に入っている。
 広いコンベンション会場で見る彼女のポップアートはひときわ目立ち、
 かつてあるコレクターのために入手した彼女の作品“蒸気船ウイリー”はこの狭い店内を明るくした。
 数年たった今ごろはきっとその方の部屋を明るくしているのだろう。

 Allison Lefcortが描いたティンカーベルはさまざまなグッズにデザインされた。
 グリーン、ラベンダー、ピンク、オレンジ、アクア。5つの表情をもつ箱入り娘はいつも妖しく微笑んでいる。
 キャンバスにアクリル絵の具で描かれているはずのティンカーベルは何色に染まっているのだろうか。

 Boca Ratonで開催されたG7は共同宣言がだされてからすでに10日が過ぎてしまった。
 たまた行くことになったこの街を知る日本人はほとんどいないと思う。まして実際に行った日本人となるとどのぐらいいるのだろう。
 Allison Lefcortの作品を入手しプロフィールを調べていると、彼女がボカ・ラートンのアーチストだということを発見しあまりの偶然さに驚いた。
 そして今回のG7の開催地だとテレビのニュースで知って懐かしい記憶が戻ってきた。

 せっかく東海岸まで来たのだからと大西洋のビーチまで車を走らせる。
 ボカラトン(新聞・ニュースではこう言っていた)を18時過ぎに後にするとフリーウェイをオーランドへとむかう。
 行きと同じく車はほとんど見当たらず、さらに日本の高速道路と違い道路に沿った灯りは全くない。
 ここで明るく見えるものは三つ。自分の車の灯り、遠く離れた反対車線の車の灯り、そして空に輝く星の灯りだけ。
 小説家ならこのシチュエーションでロマンティックな文章を書くのだろうが目の前に思い出される光景はそうじゃない。
 延々とこの状況が続いたこの晩、一人運転していた私は闇に吸い込まれるように睡魔に襲われ地獄へのフリーウェイとなったのでした。



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