8/20 10年の重み
久しぶりにバイクに乗った。バイクといってもオートバイではなく自転車だ。
ボクのバイクは14年も前、まだ学生だたの頃、11万円の大枚を叩いて買ったミヤタのトライアスロンモデル。
当時、日本育英会と川口市の奨学金、そして家庭教師と塾のアルバイトの合計12万円の中で
学費、アパートの家賃、食費を賄っていたボクにとって、いまなら高級車を買うくらいの高い買い物だったのだろう。
このバイクにはかつてレースに燃えていた頃の自分が一杯詰まっている。
しかし、大企業に勤めていたボクが突然、全く畑違いな会社に転職してしまってからは
しばらく乗ったものの、何年ものあいだ輪行バッグ(バイクを持ちは運ぶための袋)にしまったままになっていた。
それはバイクに乗るのが飽きたのではなく、精神的に乗らなくなったのでした。
また、やりたい事のための代償として好きなことを過去に置いていくことにしたのだった。
ベランダの掃除のために今年の春、タイムカプセルを開けると、
それは過ぎ去った昔を思い出して懐かしむというより、
ようやく好きなことができる余裕ができてきたことに対して嬉しく思えた。
そのバイクに今日、久しぶりに乗ってみた。
皮が硬くなってしまったLAKEのバイクシューズを履き、LOOKペダルに足を入れると、
昔と変わらず、『カチャ、カチャ』と気持ちのいい音がたち、出発の合図になる。
直線2.5kmほどの道路を滑り出すと、500mぐらいのところに緩やか坂がある。
車ではほとんど坂とも思えないとこの坂を昔はアッいう間に走り去ったものだが、
細くなってしまった今のボクの足には壁となって立ちふさがる。
そんなことで10年の重みを感じるのであった。